イボとは?
気が付いたら顔や首に小さなプツプツができている・・・これはもしかしてイボ?!
あなたはそんな悩みを抱えていませんか?
年齢を重ねるとともに、いつの間にかできてしまう「イボ」ですが、実は自宅でのケアでキレイに治せるものが多いんです。
悲観ばかりしてあきらめずに、まずは「イボ」についてしっかりとおさらいしていきましょう。
イボができてしまう原因とメカニズム
イボには、種類があるので一概には言い切れませんが、大抵のイボができてしまう原因はいくつかあげることができます。
例えば、過度の紫外線を浴びすぎてしまったり、洋服などの繊維と皮膚がこすれ合うこと、またはウイルス感染などもあります。
※この、各イボについてのできる原因やメカニズムについては下で細かく分けて説明しようと思います。
イボができやすい年齢がある
そして、知っておいてほしいのが、イボにはできやすい年齢というものが存在するということです。
イボは圧倒的に女性にできやすく、アラサーくらいになるとイボに悩まされる女性が増えてきます。
そして、更年期を迎えるくらいからが「イボ」で悩む女性のピークになり、更年期が終わるころにはイボが大量発生してしまう・・・というパターンが多くあります。
また、イボができやすい部位があることも知っておきましょう。
イボは首や顔にできてしまうことが多いとはいえ、実は脇の下まわりや太ももの付け根、横腹などにもできやすいものです。
主に、皮膚の柔らかい部分、そして衣服などで擦れて摩擦、刺激をうけやすい部分にできます。
イボの種類と特徴
イボには最初にも触れたように、いくつかの種類があります。
それぞれの特徴をまとめます。
アクロコルドン(軟性線維腫)
出典:五本木クリニック 院長ブログ
アクロコルドンとは、首にできることの多いイボです。
線維性軟疣(せんいせいなんゆう)やスキンタッグと呼ばれることもあり、周囲の皮膚と同色、またはやや褐色であるのが特徴です。
首イボと呼ばれることもあり、イボの1つ1つはかなり小さいために、できていることを気づかずに過ごしている人もいます。
このアクロコルドンは、40代前後ででき始めるものですが近年では、中には思春期の頃からできてしまう人も増えています。
アクロコルドンは、皮膚の柔らかい部位にできやすく、首や脇の下、股下にできる多発的なタイプと、体や手足にできる単発的なタイプがあります。
しかし、アクロコルドンはウイルス性ではありませんので感染によってうつる、ということはありません。
ただし、アクロコルドンは痛みやかゆみがないので、気が付いてみればアクロコルドンが広範囲にできていた!ということも少なくありません。気が付いた時点で早めのイボ取りケアをすることが肝心です。
アクロコルドンができる原因は、主に加齢だといわれています。
加齢だけというよりも、長年の紫外線の影響も大きく関わっていることも要因になっています。
そして、遺伝的にアクロコルドンができやすいという体質の人がいるのも事実です。
また摩擦もアクロコルドンの大きな原因であることに間違いはないので、強くこすったりすることはやめておきましょう。
もちろん、すべての人ができてしまうというわけではありませんが、80代を過ぎれば、およそすべての人が持っているというイボ、それがアクロコルドンです。
ちなみに、加齢によってできるとみなされているイボの治療は保険適応外です。
ウイルス性イボ(ウイルス性疣贅)
じつは、一番多いといわれているのがこのウイルス性のイボです。
尋常性疣贅(じんじょうせいゆうぜい)やウイルス性疣贅と呼ばれています。
一般的に、ヒトパピローマウイルス2型・27型・57型の感染で生じると言われていますが、特徴としてはどんどん増殖するというやっかいな一面を持っています。
そもそも、150以上の種類があるというヒトパピローマウイルスとはなんなのでしょうか?
ヒトパピローマウイルスとは
ヒトパピローマウイルス(Human papillomavirus:HPV)はパピローマウイルス科に属するウイルスの一つ。ヒト乳頭腫ウイルス(ヒトにゅうとうしゅウイルス)とも言われる。パピローマまたは乳頭腫と呼ばれるいぼを形成することから名付けられた。
引用: ヒトパピローマウイルス – Wikipedia
このヒトパピローマウイルスの型によって、できるイボが違います。一般的なのが以下の2つに分類されます。
尋常性疣贅(じんじょうせいゆうぜい)
出典:二条駅前なかみち皮膚科クリニック
尋常性疣贅は、ヒトパピローマウイルスの2/27/57型のいずれかの感染が原因でできます。
ごくごく稀に自然治癒することもありますが、ほとんどの場合はどんどん増殖していきます。
尋常性疣贅ができやすいのは、圧倒的に足の裏でかかとや親指の付け根など、体重のかかる部位にできると痛みを生じ気が付く人が多いようです。
この尋常性疣贅の感染原因は小さな傷からである場合が多く、健康な人であれば感染を妨げることができるものの、免疫力が下がっているときに感染してしまうとイボへと発展してしまうのです。
青年性扁平疣贅(せいねんせいへんぺいゆうぜい)
出典:シブスキッ☆ブログ
青年性扁平疣贅は、ヒトパピローマウイルスの3型が感染することでできます。
顔に、周辺の皮膚よりも褐色がかった0.5~1cmくらいの小さな丘のような隆起物ができるのが特徴です。
そして、青年性扁平疣贅は密集してできたり、直線に並んでできるという傾向もあります。
青年という名前がついていますが中年の人にも多く見られ、その場合は扁平疣贅と診断されることもあります。
顔の他に、手の甲や腕にもできることがあり、赤くなってかゆみが生じたら治る兆候です。
通常であれば2週間もあれば完治するイボです。
角質瘤
一般的にいう角質瘤とは、いわば総称。
じつは、できる場所やその原因によって呼び方も細かく分かれます。
上で触れた、アクロコルドン(軟性繊維種)・スキンダックなどもこの角質瘤の仲間です。
稗粒腫(はいりゅうしゅ・ひりゅうしゅ)
出典:肌と歯のクリニック 東京ベイ幕張
主に目の周りにできて、白いのが特徴。
これは毛穴に「皮脂」が詰まってできるものです。皮膚の薄いところにできる傾向が強く、同じところに何回もできてしまいます。
子供の頃からできているなら体質的な関与が強いと考えられ、「原発性稗粒腫」と呼ばれ、傷などの外傷が原因でできたものであれば「続発性稗粒腫」と呼び、二種類に分類されます。
老人性イボ(脂漏性角化症)
出典:WELQ [ウェルク]
老人性イボは、高齢者に多くみられるイボのひとつです。老人性疣贅とも呼ばれます。
この種のイボは、全ての人ができてしまうといっても過言ではありません。
体中、どこにでもできてしまうのが特徴です。
ベージュ、または茶色の盛り上がったシミのようなものができます。
更年期以降に多発するのがほとんどですが、20代でできてしまう人もいます。
できてしまう原因は、新陳代謝の低下、紫外線です。
ただし、この種のイボはウイルス性のイボや悪性腫瘍とも判断がつきにくく皮膚科での診断が重要です。
汗管腫(かんかんしゅ)
出典:稲葉クリニック
汗管腫は稗粒腫と同様に、目の周りにできやすいイボです。
目の周りだけでなく額や頬にもできやすく、周囲の肌と同色で平べったいのが特徴です。
そもそも、汗腺が増殖してできるものであり、思春期以降の女性に多くみられます。
良性なので目立った症状はないものの、目立つために悩んでいる女性は多く存在します。
悪性腫瘍(皮膚がん)
出典:あおよこ皮膚科クリニック
イボだから放置・・・と思っていたら皮膚がんだったという患者さんは少なくありません。
イボのような見た目をしながらも、皮膚がんに変化していくイボがあることも知っておいてください。
がんからイボへと変化するイボは2種あります。
①日光角化症
出典:しむら皮膚科クリニック
別名老人性角化症。
その名の通り日光(紫外線)が原因でおきる前がん病変です。
60歳以上の高齢者が発症しやすく、顔、頭、腕などにできやすいイボです。
色は赤く、カサつきがちで斑点がでてくるケースもあります。
②ボーエン病
出典:医師国家試験対策wiki
有棘細胞がんの前がん病変。
形は様々でふくらみは少ないものの、大きさは人それぞれです。
色は、赤黒・赤茶色・淡紅色で、こぶりであれば湿疹と間違える人も多くいます。
やはり発症は高齢者に多く、皮がめくれやすく「カサブタ」ができやすいという特徴もあります。
そしてボーエン病の原因には何種類かあり、紫外線・ヒ素中毒・慢性皮膚炎・ウイルス感染、また自己免疫疾患患者など、その経路は様々です。
このようにイボの種類は多様で、複雑ですが自分でできるイボケアもあります。
あまりに症状が緩和されなかったり、いつまでも再発に悩む場合は皮膚科の受診をおすすめしますが、最近では自宅でできるイボケア製品も多く存在しています。
イボケア製品紹介
艶つや習慣
内容量120g/全身1カ月分
4,104円(税込)
【全成分】
水、BG、グリセリン、アンズ種子エキス、アンズ核油、バチルス発酵物、ハトムギ種子エキス、マルピギアグラブラ果実エキス、オリゴペプチド-24、プラセンタエキス、アスタキサンチン、加水分解コラーゲン、アロエベラ葉エキス、クチナシ果実エキス、ヒアルロン酸Na、アラントイン、トコフェロール、トリ(カプリル酸/カプリン酸)グリセリル、トリエチルヘキサノイン、オクチルドデセス-20、ラッカイン酸、クチナシ黄、フルクトース、マルトデキストリン、ペンチレングリコール、クエン酸、カルボマー、水酸化Na、ピロリン酸4K、PG、エタノール、フェノキシエタノール
オールインワンゲルタイプで、顔だけでなく全身につかえるイボケア製品です。
イボケアに効果的だとされる、アンズエキスやハトムギエキスはもちろんのこと女性の肌を潤す成分がぎっしり詰まっています。
鮮やかなオレンジ色は天然成分クチナシの色。
杏ジェル
内容量:100g/約2カ月分
3,240円(税込)
スタンディングチューブ型のピーリングジェルです。
イボ自体だけでなく、古くなった角質にアプローチするのでイボをできにくくする効果も期待できます。
小さなイボができはじめた、首のポツポツが気になりはじめた、などイボ初心者さんにおすすめです。
アンミオイル
内容量:30mL/約2カ月分
7,560円(税込)
【全成分】キョウニン油・スクワラン・月見草油・ミリスチン酸オクチルドデシル・グリチルレチン酸ステアリル・トコフェロール・ヨモギ葉エキス・ヨクイニンエキス
なんと200個分の杏仁が濃縮されたイボケア用のオイル。杏仁には、パルミトレイン酸が豊富でお肌をやわらかくしてくれる効果があります。角質瘤に悩む女性にぜひ使ってほしいイボケア製品です。オレイン酸を筆頭に5つの脂肪酸が、お肌を潤しやわらかく整えます。乾燥肌の人にぴったり。トライアルもあります。
シルキースワン
内容量:20g/15日分×2
10,584円(税抜)
【全成分】キ水、スクワラン、テトラヘキシルデカン酸アスコルビル、キハダ樹皮エキス、ヨーロッパブナ芽エキス、 ヨクイニンエキス、ハトムギ種子エキス、没食子酸エピガロカテキン、トリ(カプリル酸/カプリン酸)グ リセリル、グリチルリチン酸2K、ジラウロイルグルタミン酸リシンNa、ポリアクリルアミド、水添ポリイ ソブテン、ラウレス-7、パーシック油、ダイズ種子エキス、カンゾウ根エキス、オウゴン根エキス、ドク ダミエキス、プラセンタエキス、加水分解コラーゲン、ヒアルロン酸Na、カルボマー、アルギニン、ミリ スチン酸オクチルドデシル、フェノキシエタノール、BG、香料
首のイボに特化したヨクイニンエキスとハトムギ種子エキスを両方配合したゲルクリーム。
パッケージは二種類ありますが、内容は同じです。
15日分ずつに分かれており、衛生面も安心。2つで約1カ月使用できます。
なぜイボケア製品にはヨクイニンが含まれているのか?
ヨクイニンとは、ハトムギの種の殻を取り除き乾燥して作られるいわば「漢方生薬」の一種です。
その名は、中国最古の薬物書にも記載されており、古くから「イボ取り」の妙薬として親しまれていました。
もちろん日本でも古くから、美肌やイボ取りに使用されてきました。
ハトムギ(ヨクイニン)の効果
ハトムギには、たんぱく質・ビタミンB1、B2・鉄・カルシウム・カリウム・食物繊維の他に、腫瘍を抑制して皮膚の角質層の新陳代謝を高める「コイックセノリド」という成分が含まれています。
イボはそもそも角質層にできる一種の良性腫瘍。
最近では、ハトムギやヨクイニンを含んだイボケア製品も多くできましたが、もともとハトムギは「内服」でもイボ取りの効果が認められてきました。
これはまさにコイックセノリドの腫瘍抑制作用によるものだと考えられます。
また、イボ取りだけにのみならず、ハトムギは肌荒れやニキビ、吹き出物、シミ、ソバカスといった肌のトラブルの改善して潤った美しい肌作りに効果的です。
つまり、ヨクイニン、ハトムギエキスなどを配合したイボケア製品と併用してハトムギを意識的に摂取していくこともイボケアのひとつであるといえるでしょう。
イボを自宅で治すには
イボは重症化すれば皮膚科受診も必要になってきますが、自宅ケアでもかなり改善することができます。
基本的な自宅でできるイボケア対策を知っておきましょう。
◆保湿はしっかりと
イボのケアに最も重要なのは保湿です。
皮膚の水分は、加齢とともに減少していくもの。日々しっかりと保湿をしておくことで、皮膚の乾燥を防ぐことができ、さらに乾燥によっておこる「摩擦」から肌を守ることにつながります。
イボの予防だけでなく、すでにできているイボの改善にも大きく関わるので保湿は顔だけでなく、首・デコルテ・全身保湿するようにこころがけましょう。
◆紫外線対策は入念に
紫外線をあびることがイボの原因になってしまうことは、明らかですね。
首元は意外に紫外線にふれてしまう部位なので、スカーフを巻いてみたり、冬場ならマフラーを上手に利用して紫外線対策を。
紫外線対策には、エビやカニに含まれる赤い成分「アスタキサンチン」が有効なので、保湿クリームを選ぶ際にはアスタキサンチン配合のものを選ぶとよいでしょう。
他にも、昔ながらの髪の毛でしばって血をとめてイボが取れるのを待つ方法や、荒療治的にハサミで切ってしまったり、ドライアイスで焼き切ろうなどという情報もありますが、これらはすべてNGです。
イボがウイルス性の場合、かえってイボが大発生してしまったりする確率の方が高いと思っておきましょう。
自宅のイボケアで最適なのは専用イボ除去クリーム
結局、自宅でイボを改善させたいと思うのであれば、市販のイボ除去用に作られた専用のゲルやクリームでケアしていくのが一番です。
イボケア用につくられた製品は、ヨクイニンやアンニンエキスをはじめとした「肌を潤し」、「肌をやわらかく」することを目的に作られています。つまり、イボができにくい肌の環境づくりをしてくれます。
また、肌のターンオーバーを活性化する働きを高めるように、他の成分をも配合している場合が多いので、自宅で塗り続けるだけでイボがポロっと落ち、完治してしまう、ということもあるのです。
ただし、これらの製品を使用してもイボ取りには時間がかかるものです。
最低で1週間でイボが取れるということもありますが、ゆっくりとじっくりとイボと付き合っていくことが大切です。
イボにならない予防法
ここまでイボについていろいろと書いてきましたが、イボになってしまう前の予防策もしっかりとおさらいしておきましょう。
せっかくイボケアがうまくいき、キレイな肌を取り戻してもまたイボができてしまってはいつまでも完治とはいえません。
もう一度自分の生活習慣を見直してみることも大切です。
日常生活において、酷使している指先にはたくさんの菌がついています。その手でむやみに顔などを触ったことが原因でウイルス性のイボ大発生ということにもなりかねません。手はいつも清潔にしておきましょう。
そして、常に潤っている肌であればイボのウイルス侵入の糸口になってしまう、細かな傷もできにくいものです。
入浴後はしっかりと保湿をして、清潔を保つことがイボの根治への近道です。
最後に、忘れてならないのは食生活です。
きちんと毎日バランスのとれた食生活を送っていれば、免疫力がUPし、皮膚だけでなく体全体のバリア機能が正常に働くので、イボの感染を防ぐことにつながります。
基本は、健康的なバランスのよい食事、質の良い睡眠、適度な運動で健康体をめざすことにつながっているのです。